マナー学

お付き合いのマナー(引っ越し編)

皆さん、引っ越しをした経験があるかと思いますが、その際、ご近所の方へのご挨拶など、少しとまどったことはありませんか?
ご近所の方と上手に付き合うためにも、基本マナーだけは知っておきましょう。

お付き合いをスムーズにするために挨拶を

これまで住んでいたところでの印象を悪くしないためにも、引っ越し先でのお付き合いをスムーズにするためにも、引っ越し前後の挨拶は忘れずにしましょう。
特に移転先の近所には、引っ越し当日、車の出入りや荷物の搬入などで迷惑をかけやすいものです。あらかじめ「●月●日に引っ越してまいります。ご迷惑をおかけするかも知れませんが…」と挨拶しておくのがマナーです。

新しい土地に新築する場合

新しい土地に家を新築する場合は、工事の騒音や人の出入りなどでかなりの期間、近所に迷惑を掛けることになります。
地鎮祭の前後に、向こう三軒両隣には、菓子折りなどの手土産を持参して、丁寧に挨拶まわりをしておきましょう。

【お礼の目安】
●地鎮祭
神主に「御祭祀料」として一~三万円、棟梁や工事関係者には「御祝儀」を渡します。

●上棟式
神主を招かず、棟梁がお祓いを代行する場合は、地鎮祭のときよりも多めの御祝儀を棟梁に渡します。工事関係者にも御祝儀を配ります。

 

【引っ越し前の準備】
親しくしていた近所の人へは、手ぶらでいいので前日までに挨拶をしましょう。ゴミの始末が間にあわない場合は親しい人にお願いしますがこのときは菓子折りを持参しましょう。

【引っ越し当日】
挨拶まわりは当日、遅くとも一週間以内にしましょう。できれば家族揃っているときが良いでしょう。幼児がいる場合は「騒がしいとは存じますが…」と申し出ておくとその後の付き合いがスムーズになります。

 

【挨拶まわりの範囲】
引っ越し先での挨拶まわりは向かいと裏、両隣が基本です。集合住宅ではベランダが接する両隣と上下階、同じ階段を利用する家に挨拶をしましょう。

 

【手土産】
挨拶まわりのときには、五百~千円程度のタオルなどを持参しましょう。のし紙に「粗品」や「ご挨拶」などと表書きし、名前(できれば家族全員)を書いて持参すれば万全です。

引っ越しに“そば”の理由 ~引っ越しそば~

引っ越しのとき、隣近所にお近付きのしるしにそばを配る習慣は江戸っこのそば好きが高じてか、江戸時代末期に江戸で流行して定着しました。
「おそばに参りました」の意味をかけてありますが、そばが食べ物であることも理由の一つ。他人と一緒に同じものを食べる、つまり「同じ釜の飯を食う」ことで仲間になったという意味もあります。
江戸では大家に五つ、隣近所に二つ、などと決まりもできていたほどですが、現在ではそばにこだわることはなくなりました。