メッセージ・活動報告

第6回 内なる美

日本の美意識について、美にあまり縁のない私が話すのは滑稽だが話をしたいと思う。

1876(明治9)年に来日し、東大医学部の基礎を築いたベルツにはハナという日本人の奥さんがいた。彼女は、黒羽織の裏に豪勢な綾織緞子をつけていた。

なぜ、美しい織物を誰も見せないところに使うのか...。というベルツの問に対してハナは答えた。

「貴重なものは、誰にもかれにも見せるものではありません。なにもかもさらけ出して見せびらかすことほど、下品なことはありません」。

と答えたそうだ。

明治後期の日本女性の美意識を語る挿話だ。美の評価には、個人差があるが、何かちょっと忘れていたような美意識というか、精神性のあるもの「大和撫子」とは、こうであったのかな?と思わせる挿話である。

日本人の内なる美を磨くのも大切なのではないのでしょうか?

曹友連合会会長 三浦達也